PNGは可逆形式であるため、PDFのページをあとでさらに編集する必要がある場合の変換先として適しています。レポートに貼るスクリーンショット、設計図、細いグリッド線のあるグラフ、小さな文字が詰まったページのいずれも、PNGで書き出せば輪郭が完全に保たれます。JPEG圧縮ならこうした部分はぼんやりとした滲みに変わっていたはずです。このツールはPDF.jsで各ページをレンダリングし、キャンバスをそのままPNGとして書き出します。途中に劣化が生じる工程がありません。
代償は容量です。JPEGで250KBの文字の詰まったページが、PNGでは1.5MBに達することも珍しくありません。PNGの圧縮は、アンチエイリアスされた文字の細かな階調ではなく、平坦な色領域に最適化されているためです。ページがベクターテキストではなく写真やスキャンなら、JPGでも見た目は同じで容量ははるかに小さくなります。
レンダリングもエンコードもブラウザ内で処理されます。PDFがアップロードされないため、保存期間を気にする必要も、誰かが復元できるコピーが残ることもありません。
| 設定 | レンダリング倍率 | 実効DPI | A4ページの出力 |
|---|---|---|---|
| 高 | 2.0倍 | 約144 DPI | 約1190 × 1684 px |
| 標準 | 1.5倍 | 約108 DPI | 約892 × 1263 px |
長辺が8192ピクセルを超えるページは、その上限に合わせて縮小されます。ブラウザが安定して対応するキャンバスの最大寸法だからです。実際にこの上限に達するのは、A0ポスターやプロッター図面のような特大判だけです。
各ページは白い背景の上に描画されてからレンダリングされるため、書き出されたPNGはアルファチャンネルを持たない不透明な白地になります。印刷したときの見え方と一致し、アルファを無視するソフトウェアに透明PNGを渡したときに生じる黒い矩形の問題も避けられます。本当に切り抜きが必要な場合は、ここで書き出したあと画像編集ソフトで背景を除去してください。
文字、表、線画、スクリーンショットならその通りです。PNGは可逆なのでぼやけや滲みが生じません。写真のスキャンならその必要はありません。JPGでも見た目は同じで、ファイルは数分の一になります。
PDFは文字をベクター命令として、1文字あたり数バイトで保存します。PNGはレンダリング結果をピクセル単位で可逆的に保存します。圧縮されたベクターページを可逆ビットマップに変換すれば容量は必ず増えます。画質を「標準」に下げるとおよそ半分になります。
いいえ。すべてのページが白い背景の上に描画されてからレンダリングされるため、出力は不透明です。紙に印刷したときの見え方を再現し、アルファチャンネルを正しく扱えないソフトでの表示不具合も防げます。
この変換ツールは文書全体を一度に処理します。特定のページだけ取り出したい場合は、まずPDF分割で目的のページを抽出し、小さくなったPDFをここで変換してください。
「高」は元の2倍で約144 DPI、「標準」は1.5倍で約108 DPIです。A4のページは「高」でおよそ1190 × 1684ピクセルになります。
いいえ。PDF.jsもキャンバスのエンコーダーもブラウザ内で動作します。文書はローカルでディスクからメモリへ読み込まれるだけで、どの部分もネットワークへ送信されません。